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北陸工業新聞社
2017/02/14

【富山】呉羽ハイツが本館を耐震改修/設計は設監協、秋にも計画具体化/富山市吉作

 富山市の呉羽丘陵に立地する旅館・呉羽ハイツ(富山市吉作4103―1)は、本館の耐震改修工事を計画している。設計は富山県建築設計監理協同組合に委託することにしており、5〜6カ月を掛けて進め、秋ごろの完了を目指す。
 富山市が発表した、要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断結果で、耐震改修が必要との判断が示されたもの。
 呉羽ハイツは、県と富山市が出資する一般財団法人富山勤労総合福祉センターが運営。1972(昭和47)年5月に開業し、既存施設は本館や別館など、延べ床面積1万173・28平方メートル。
 客室数は和室33室、和洋室4室で、大浴場や露天風呂、サウナ、人工温泉(トロン温泉)のほか、大宴会場2室や中宴会場3室、小宴会場6室、レストラン、研修・会議室4室などがある。
 耐震改修工事の対象となる本館は、RC造地上5階地下2階建て延べ5337・31平方メートル。別館は81年以降の建設であるため、耐震基準を満たしている。
 呉羽ハイツの後谷弘志総務部長は、「お客様の安全性確保が一番大事。国の補助制度を活用するためにも、県や富山市と相談しながら、早期の計画具体化を目指したい」としており、設計が完了する秋以降にも具体的なスケジュールなどが固まるもようだ。
 なお、本館の建物および過去に行った大規模改修工事の施工は佐藤工業が担当した。
 同ハイツは、富山県のほぼ中心に位置する呉羽丘陵の頂上にあり、あらゆる観光エリアやスポットへのアクセスが抜群。北陸新幹線の開業効果もあり、15年の利用者は15万人に上り、宿泊者だけでも2600人増えたという。

hokuriku