介護施設運営などの昌和商事(小松市矢田野町114番地1)が計画する病院「粟津神経サナトリウム整備事業」は、施工者選定に向け、3月初旬に見積もり提出となるもようだ。10日に現場説明が行われた。
管理棟など複数棟で構成される現病院「医療法人社団澄鈴会 粟津神経サナトリウム」(同市矢田野町)は、一部で老朽化や耐震性不足などが見られる。
このため、現在地の東側隣接地で新たな入院病棟を建設し、利用者への安全性やサービス向上を図る。耐震基準を満たす施設については、有効活用を検討する。
新病棟の建設規模は、S造3階建て延べ約4900平方メートル(建築面積約2000平方メートル)。病床数は143床を想定。
建設場所は同市矢田野町ヲ95番地ほかで、敷地面積は1万6524・10平方メートル。春の着工を予定している。設計は松田平田設計(東京都港区元赤坂1丁目)が担当。
現病院は1953(昭和28)年に開設。RC造3階建てで、随時改修工事を行ってきた。診療科目は精神科、心療内科、内科。病床数は精神一般病棟2棟・83床、精神療養病棟2棟・120床、認知症治療病棟60床の計263床を備える。