千葉市は13日、2017年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計の規模は4415億円で、前年度と比較して411億円、10・3%の増。特別・企業会計(17会計)の規模は4678億8200万円で、同310億6200万円、7・1%の増。普通建設事業費は343億4362万5000円で、こてはし学校給食センター整備事業費や高洲市民プール再整備事業費が減額となったことで、前年度に比べ約39億7200万円、10・4%の減となった。一般会計では液状化対策推進事業(磯辺3丁目)で総額26億6900万円、小倉台団地建替事業で総額17億7310万円の継続費(いずれも17〜18年度)を設定するとともに、新清掃工場建設PFI等アドバイザリーで限度額1670万円、新港清掃工場長期責任型運営維持管理で限度額193億4000万円の債務負担行為を設定。また、新庁舎整備事業では、本年度に引き続き基本設計を進めるとともに、PFI導入可能性調査を実施する。
一般会計及び特別・企業会計を合わせた予算規模は過去最大となるものの、一般会計は、県費負担教職員の給与負担等の移譲に伴う増を除くと、前年度比0・6%減の3981億3500万円となる。主要施策に関しては、「子育て・教育」「医療・介護」「リサイクルの推進」を中心に各分野へ予算を重点配分した。
新たに継続費を設定する小倉台団地建替事業に関しては、桑田建築設計事務所に実施設計を委託しており、RC造3階一部5階建て2棟、99戸(集会室)で建て替える。また、新庁舎整備に関しては、基本設計を久米設計・隈研吾建築都市設計JV、アドバイザリー業務を山下ピー・エム・コンサルタンツへ委託しており、新年度も引き続きこれらを進めるとともに、PFI導入可能性調査を実施し、整備手法を固める。
一般会計の継続費に関しては、液状化対策推進事業(磯辺3丁目)や小倉台団地建替事業のほか、旧神谷伝兵衛稲毛別荘耐震改修事業で総額1億1000万円、特別養護老人ホーム整備事業(17年度〜18年度分)で総額6億6280万円、都市モノレール千葉駅舎改修事業で総額3億円の継続費を設定。
また、債務負担行為に関しては、新清掃工場建設PFI等アドバイザリー業務や新港清掃工場長期責任型運営維持管理のほか、保育所解体(大森保育所・緑町保育所)で限度額3200万円、LED保育所照明灯賃借料で限度額5300万円、千葉マリンスタジアム人工芝賃借料で限度額限度額4億5600万円、千葉マリンスタジアム夜間照明施設賃借料で限度額13億6200万円、フクダ電子アリーナ天然芝張替整備で限度額1億2000万円、LED遊歩道照明灯賃借料で限度額4192万4000円の債務負担行為を設定。
新規施策として国土強靭化地域計画の策定(危機管理課)、政策立案のための基礎調査及びEBPに向けたデータ分析プロジェクト(総合政策部)、ギャンブル等依存症に対する基礎調査(同)、農業振興地域整備計画の変更(農政部)、幕張海浜公園の賑わい施設整備に向けた官民連携事業化調査(海辺活性化推進課)、空家等実態調査(建築部)等を盛り込んだ。
一方、特別・企業会計の主な会計規模は、地方卸売市場事業会計が前年度比20・7%増の13億8300万円、都市計画土地区画整理事業会計が同7・4%減の4億5900万円、市街地再開発事業会計が同1・7%減の12億1700万円、病院事業会計が同0・4%増の264億9600万円、下水道事業会計が同0・5%増の573億5500万円、水道事業会計が同6・9%減の36億7900万円。
市街地再開発事業会計では、千葉駅西口B工区の整備に向け、管理処分計画等の変更手続きや特定建築者の公募・選定を進める。B工区については、これまでに新日本建設を事業協力者に選定している。
また、下水道事業会計では、南部浄化センター建設事業(汚泥消化タンク機械設備工事)で総額2億5900万円の新規継続費(17〜18年度)を設定するほか、水道事業会計では(仮称)水道事業長期施設整備計画策定で当該年度計上分2050万円と債務負担行為分1950万円を合わせて4000万円を計上した。