日本工業経済新聞社(群馬)
2017/02/13
【群馬】17年度当初予算案を公表
高崎市(富岡賢治市長)は10日、2017年度当初予算案を発表した。建設関連の主要事業は、浜川運動公園の拡張整備事業に17億円、箕輪小学校の校舎建設工事費に2億3000万円、高浜クリーンセンター建て替えに伴う関連施設の工事費などに3億7000万円を計上。いずれも18年度までの債務負担行為を設定しているもよう。新規事業では箕郷第五保育園の改築調査設計委託料1600万円、橋梁耐震補強の工事費1030万円などを盛り込んだ。一般会計の普通建設事業費は前年度比33・8%増の290億9422万6000円とした。
浜川運動公園(浜川町1487)の拡張整備事業は、井野川東側に広がる19・1haを対象にサッカー場やラグビー場、ソフトボール場、テニスコート、駐車場などを整備する。先行して着手できるソフトボール場2面の工事費6億円、テニスコート8面の工事費3億2000万円を計上。継続する整地工事や用地買収、文化財発掘調査には7億9334万1000円を振り分けた。なお、ソフトボール場2面の工事は2カ年で実施するため、債務負担で予算を確保している。
箕輪小学校(箕郷町西明屋196−1)は、老朽化のため校舎の建て替え、給食室とプールを新設する。W造2階建てを4棟建設し、総延べ床面積約6000uを見込む。校舎には市産材を使用し、北側に給食室とプールを設置する。校舎などの工事は18年度までの2カ年で実施。予算は当初分に加えて債務負担行為で限度額を設定する。
高浜クリーンセンター(高浜町248−1)建て替え事業では本体以外の関連施設工事費や設計費などを計上。本体は引き続き公設公営の性能発注に向けて、一括・分離や指名・一般競争などの方法を検討する。関連施設では長寿センター建設工事費2億2680万円、テニスコート代替施設の下里見運動広場(仮称)の整備工事費など6267万9000円、ゲートボール場代替施設の中里見公園(仮称)の測量や整備工事費6544万円、久留馬公民館(仮称)の設計や地質調査費1293万円を盛り込んだ。下里見運動広場(仮称)と長寿センターの工事についても2カ年で進める。
都市計画道路事業では浜川運動公園通り線(仮称)の整備が17年度から本格化。測量設計などに約6000万円、工事費約7000万円、用地買収費約5000万円、移転補償費約6000万円などを確保した。主要地方道前橋安中富岡線から高崎環状線までを結ぶ延長1370mを幅員15mで整備する。20年度までを事業期間と定めており、総事業費に14億円を見込む。
土地区画整理事業では高前幹線の整備を進める高崎操車場跡地周辺地域に事業費4億9312万3000円を盛り込んだ。高前幹線は国道17号から南のJR高崎線方面へ整備し、17年度は継続する区間の詳細設計を委託する見通し。
土木関連の新規事業は橋梁の耐震補強事業に着手。26年度までを事業期間とし、総事業費6億円を見込む。このほか八幡歩道橋(仮称)の上部工や烏川橋の高欄設置、白川橋の用地買収費などを行う。八幡歩道橋(仮称)は主要地方道前橋安中富岡線を挟んで若田浄水場(若田町309−2)と西部小学校(八幡町1414)をつなぐ。17年度は上部工を発注、工事費5565万3000円を計上した。烏川橋は完成に向けて高欄設置や舗装工事などを実施。工事費8006万3000円。同橋は2径間PC連続ポストテンション中空床版、延長49m、幅員10mで下流側に歩道を整備する。白川橋では架け替えなどの検討が行われており、17年度は用地買収を進める。
特別会計の水道事業では、配水管の敷設替え(φ40〜800o、延長7200m)に工事費5億6421万4000円、敷設(φ100〜800o、延長1370m)へ工事費2億3412万円、配水管整備による敷設など(φ75〜100o、延長2337m)で工事費1億3946万円などを計上した。
下水道事業では管渠敷設の設計費などに1億5702万4000円、道路舗装工事費2億1263万7000円。管渠敷設工事は14億5189万4000円で、整備面積77・8ha、延長1万7426mの事業量を見込む。また、下和田ポンプ場では改築に向けた基本設計業務委託料として1616万8000円を盛り込んだ。