日本工業経済新聞社(山梨)
2017/02/10
【山梨】県17年度予算案を発表
県は10日、2017年度当初予算案を発表した。一般会計は4604億3108万4000円で前年度比で1・3%減。公共事業費は県単独を合わせ653億7232万4000円で同0・3%増。50億円の重点投資枠を設定し、新山梨環状道路東部区間、割子切石線中富IC、鎌田川改修などを推進する。新規では、リニア建設工事に伴う発生土を早川芦安連絡道路に活用するためJR東海からの受託処分に14億8824万円を計上した。
公共事業費は、国補分は前年度より1・3%減だが、県単分は前年度から7・7%増加。東京五輪やリニア開業を見据えた基盤整備、地方創生・地域活性化に資する基盤整備、災害に強く安全安心な県土・地域づくりに重点配分した。
道路整備では、国補道路整備に48億円、緊急道路整備に127億円、県単道路整備に66億円、緊急街路整備に12億円、橋梁長寿命化・耐震化推進事業に22億円。
また、国補林道整備21億円、国補治山38億円、農地防災14億円、国補河川改修22億円、県単河川改修9億円、国補砂防地すべり35億円、都市公園建設7億円、県営住宅建設8億円などを計上した。
施設整備では、富士北麓公園陸上競技場改修(フリーウエイトトレーニング室、屋内練習走路など)に5億3849万9000円、富士吉田警察署建設(RC造3階建て4744・4u)に4億5929万2000円(18年度まで総事業費は18億3716万7000円)。
教育施設では設計などが多い。具体的には@甲府工業高校専攻科棟建設で用地測量、地質調査、基本・実施設計に3585万5000円A峡南地域単位制・総合制高校建設で地質調査、基本・実施設計に6892万5000円Bやまびこ支援学校の移転改築(大月市猿橋町桂台)で用地測量、地質調査、基本・実施設計に6773万4000円。
子どもの心のケアに係る総合拠点整備では、建設地(甲府市住吉2丁目)の職員研修所解体撤去や埋蔵文化財調査などに1億1534万5000円。
リニア駅周辺で構想している「リニア環境未来都市」整備では、地形測量や造成計画などに2992万円を計上した。
17年度予算案は、2月17日に開会する県議会に上程する。