上越市は9日、JT上越営業所跡地の土地活用提案プロポーザルで、Jマテ.ランドコムと福田組による企業グループを契約候補事業者に選定した、と発表した。提案内容は、低層部にテナントが入るRC造10階建てのマンション。
直江津地区の中心部にあるJT上越営業所跡地の市有地3322・28平方メートル(西本町1丁目113番2号)を対象に活用策を求めた。提案によると、RC造10階建てのマンションと4階建ての立体駐車場を整備。1−2階はテナント(コンビニエンスストア、飲食店、事務所など)、3−10階は分譲数52戸の共同住宅となる。
駐車場は学びの交流館の駐車場30台分を含む241台分を整備。自走式4階建て駐車場183台と、平面駐車場58台を見込んでいる。敷地面積は市有地と周辺の民有地を合わせた5243・82平方メートル。土地買取希望金額は1億5100万円。
プロポには2事業者が参加登録し、提案書を提出したのは同グループのみだった。選定委員会の講評では、隣接する民有地を含めた土地の利活用であること、商業施設と立体駐車場によって街なかの回遊性が高まる点、災害時の避難場所としての機能などを評価。得点は600点満点中381点だった。
今後、事業内容や実施時期などの詳細について協議を進め、合意形成の上で事業協定および土地売買契約を締結する。21年4月までに供用したい考えだ。