四日市市は、海蔵小学校改築工事に関わる設計委託料の5797万円を2017年度当初予算案に計上した。この予算は16年度から2カ年で進める基本・実施設計業務の17年度委託料となる。本体工事などの入札の公告を17年度内に行う計画。
17年度、9月末に校舎棟東側のグラウンド内に設置する仮設校舎建築工事の入札を公告する。施工者を決めて18年3〜6月に建築を行い、同年7月から20年1月まで仮設校舎として使用する。施工者は仮設校舎の設計、使用後の撤去工も併せて行う。
改築工事については、18年2月に総合評価方式の一般競争入札を公告する。18年8〜10月に既設の解体工を進め、跡地に19年12月まで新施設の建設工事を進める。併せて既設校舎の部分的な改修工事なども行う計画だ。解体工事と新校舎建設工事を一括とするかどうか今後詰める。
解体撤去する既設は南側校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3200平方b)と給食調理場(鉄骨造平屋230平方b)の他、渡り廊下(2カ所)。
跡地に建設する新校舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約5800平方b。工期は14カ月。新施設内には普通教室、校長室、給食室、職員室、会議室などの他、エレベーターを設ける。トイレを乾式仕様にし、衛生機器を洋式にする。空調設備は設置しないが、将来的に同設備を設置できることを考慮して施工する。
新校舎は、北側の特別教室棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約2200平方b)1〜3階、南側の屋内運動場(鉄筋コンクリート造平屋約758平方b)を渡り廊下で結ぶ。これらの施設については、渡り廊下を架ける際の改修工事にとどめる見通し。
基本・実施設計は都市環境設計三重事務所(津市)に、17年10月末の納期で委託し進めている。
新校舎棟が完成後、20年1〜3月に仮設校舎を撤去し、同年5〜7月に跡地をグラウンドに復旧する工事を行う。このグラウンド整備の設計を19年度内に委託する見通し。
所在地は東阿倉川578ノ1。
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建通新聞社