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建通新聞社(静岡)
2017/02/10

【静岡】静岡県静岡市 歴史文化施設設計プロポを上半期

 静岡市は、歴史文化施設建設について、2017年度予算案に建築基本設計費、展示基本設計費などを計上しており、上半期にそれぞれプロポーザル方式での発注が有力視される。検討を進めてきた民間施設との複合化案については、基本的に別棟形式にする方向となった。
 17年度予算案には、地質調査費、旧青葉小学校解体設計費も計上している。現在、発注スケジュールの調整中だが、地質調査や解体設計は17年度早期の発注が見込まれる。
 市は、歴史文化施設建設計画で民間活力導入を想定、民間施設との複合化の方向を探ってきていた。しかし、検討する中で博物館という施設の性質上、複合施設は困難と結論付け、単独棟での建設を目指すことになった。ただし、民間活力の導入については、敷地の半分に民間施設を呼び込み、にぎわいを創出する仕組みなどを継続検討していく。
 歴史文化施設の規模は、全体約8500平方bのおおむね半分の敷地に3階建て延べ約5000平方bの施設を計画している。設計にプロポーザル方式が採用されれば、階層や基本計画における施設規模は多少の変更も見込まれる。
 基本計画による施設規模は、展示エリア1350平方b、ビジターセンターエリア1150平方b、市民交流エリア580平方b、収蔵エリア1210平方b、管理運営エリア410平方b、その他300平方b。展示は、常設展示、企画展示、地域学習展示室を設け、徳川家康を柱に、今川氏や東海道の交流をテーマ展示する。市民交流エリアでは家康公研究室や市民活動室などを、ビジターセンターエリアには歴史体感室やカフェ、ショップなどを計画している。
 スケジュールは、17年度に建築、展示の基本設計、既存施設の解体設計、地質調査を進めるとともに資料調査などを行う。18年度には建築、展示の実施設計、19、20年度で工事を進め、展示などが整い次第、21年度中にオープンする。
 建設地は葵区追手町4ノ16の旧青葉小跡地で、解体される既存校舎棟(体育館を含む)は鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ4300平方b。


提供:建通新聞社
(2017/2/10)

建通新聞社 静岡支社