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北陸工業新聞社
2017/02/09

【石川】文化立県の新たな“知の殿堂”/新県立図書館基本構想検討委/時代超え評価される内外観に/中間とりまとめ案を了承/

 新県立図書館基本構想検討委員会(植松貞夫委員長)の第3回会合は8日、県政記念しいのき迎賓館で開き、県側が示した「新県立図書館基本構想・中間とりまとめ案」を了承した。
 新県立図書館の基本コンセプトは「県民の多様な文化活動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県・石川』の新たな「知の殿堂」」と掲げ、図書の貸出や閲覧機能だけではなく、公文書館機能及び生涯学習機能を一体的に備えるほか、石川が誇る多彩な伝統文化などの「石川ならではのコレクション」も収集、活用していく。
 新たな図書館像として▽知的な活気と賑わいに溢れたアクティブな図書館(基本方針(1)多様な知に出会う場、(2)文化活動・交流の「知と情報のひろば」)▽石川の豊かな文化・歴史の未来への懸け橋となる図書館((1)石川らしさの継承・創造・発信、(2)石川に関する情報のワンストップサービス)▽県民のパートナーとして共に成長する図書館((1)県民の課題解決の支援サービス、(2)県民の知的創造活動の支援サービス)▽知と文化の象徴としての図書館((1)魅力的な建築、(2)充実した図書・資料、人材、ネットワーク)―の4つを柱にし、それぞれ主な機能の方向性を盛り込んだ。
 このうち、魅力的な建築に関しては「時代を超えて評価される内外観、居心地がよく・快適な空間、憩いの緑地など、全体として知と文化を象徴し、何度も訪れたくなる拠点を整備する」としている。委員からは「良質な建築、環境を造ると、それだけで集客能力がある。ぜひ、いい建築家を選んでいただきたい」などの意見があった。
 県では今後、同案に対する意見募集を実施。3月後半に開く検討委で最終案を協議し、基本構想を策定する方針だ。
 なお、移転予定地は金沢大学工学部跡地で、敷地面積約3・4ヘクタール。

hokuriku