砺波地方衛生施設組合は、し尿処理施設「クリーンシステムとなみ」の改良工事で、継続費10億5246万円を設定した。年度割は17年度が4億2098万4000円、18年度が6億3147万6000円。
老朽化と減少する処理量に対応し、処理能力(日量104キロリットル)を、日量55キロリットルに半減させる。設計・施工一括の性能発注方式で、17年度に入札し、実施設計の後、着工。18年度までの2カ年で施工する。
同施設は公共下水道の普及と人口減少により、受け入れ量が年々減り、15年度の稼働率は54%。維持管理費を抑えるため規模を縮小する。
高岡、砺波、小矢部、南砺市を処理区域とする同施設は、高岡市福岡町に立地する。1万3930平方メートルの敷地に延べ床面積4290平方メートル(建築面積2319平方メートル)の建物がある。処理方式は膜分離高負荷脱窒素処理方式(平膜)+高度処理で、00年に稼働。設計・施工は荏原製作所、施工監理は日本上下水道設計が担当した。
今年度は基本設計・発注支援業務を中部設計(富山市本町)に委託して進めている。3月までに完了させる。