福島建設工業新聞社
2017/02/08
【福島】矢吹病院、全面改築へ/県、基本計画で詳細検討
県は、矢吹町にある矢吹病院を全面改築し「こころの医療センター(仮称)」とするため、29年度当初予算案に基本計画作成費1512万円を計上した。策定は外部の委託を想定しているが、策定に当たり庁外も含めた検討組織を設置して進めたい考え。現病院事業を継続しながら、敷地内に新病院を建設することになるが、基本計画の中で病院の在り方・機能、規模などを詰める。
同病院は、県立精神単科病院として昭和30年に矢吹町滝八幡100地内に開設した。管理診療棟、緊急外来棟、作業療法棟などがあり総延べ約1万3000平方b。敷地約4万6000平方b。精神科、内科、歯科(入院患者対象)がある。許可病床数199床、運用病床数149床。
平成12年築の緊急外来棟を除き、建設時期が昭和40〜58年と老朽化が著しく、近年のニーズにも合わないため、改築を決めた。
26〜28年度を計画期間とする第2次県立病院改革プランで「ダウンサイジング、医療観察法病棟整備に向けた検討を行う」としており、病棟再編に当たり改修設計まで行っていたものの、改築案が浮上し着工には至っていなかった。
医療観察法病棟についても、基本計画策定の中で検討する意向。