静岡市は2017年度当初予算案を発表した。総額6293億円(前年度比5・3%増)で、うち一般会計は3116億円(同10・4%増)となった。この増額は、権限委譲による小中学校教職員関係経費(給与等)が含まれているためで、これを除く一般会計は2825億円で前年度比0・1%増と横ばいになっている。歴史文化や海洋文化、教育文化の拠点づくりなどの5大構想に重点配分した他、アセットマネジメントにも注力する。
一般会計のうち投資的経費は、約443億円で前年度比0・6%減となっている。特徴としては、保育施設の民間への移行促進に伴い、前年度比で13億円増額して私立こども園等整備費助成に充当している。5大構想では、歴史文化施設の基本設計に着手する他、海洋文化施設の基本計画の策定作業を進める。草薙駅周辺関係では、道路整備や南北駅前広場整備に予算配分している。
企業会計は、病院事業会計が147億0200万円(同8・2%増)で病棟2棟の設備改修などを行う。水道事業会計は167億1300万円(同7・3%増)で向敷地配水場の更新工事に着手する。下水道会計は442億2400万円(同1・6%増)で広野2号雨水幹線築造などを進める。特別会計のうち競輪事業会計は、165億1300万円(同35・0%減)となっている。
提供:建通新聞社
(2017/2/8)
建通新聞社 静岡支社