大阪府は2017年度、庁舎本館西館の解体撤去工事に着手する。8月ごろに設備の撤去工事に先行着手し、その後、延べ床面積約9000平方bの本体解体工事に移行する予定だ。17年度当初予算で、工事費として約2億円を要求している。
府庁本館は東館と西館で構成しており、全体規模は鉄筋コンクリート等造地下1階地上6階建て延べ約3万4000平方b。1926年の建設で、両館ともに耐震性能が極めて低く、危険性が指摘されていた。
このため府は、11年8月の戦略本部会議で、歴史的価値の高い東館を耐震補強し、完了後に西館を解体撤去する方針を決定。16年度に東館の耐震改修工事が完了したため、17年度に西館の解体工事に着手することにした。
西館の既設規模は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造3〜5階建て延べ約9000平方b。8月ごろに東館との接続部分などの撤去工事に先行着手し、17〜18年度で本体の解体工事を進める方針だ。
解体跡地となる約3000平方bは、当面は来庁者用駐車場として利用する計画。その後の利用方法については今後検討する。
西館の解体工事設計は、2月28日の納期で松田平田設計(大阪市西区)が担当している。
提供:建通新聞社