大阪市は、2021年度中のオープンを目指す「大阪新美術館」(仮称)の公募型設計競技で、プレゼンテーションと審査委員によるヒアリングを公開で行った。同市では初となった公開プレゼンテーションには、1次審査を突破した5者が参加し、設計コンセプトなどを提案した。最優秀案は2月中旬にも決定する見込みだ。
プレゼンテーションを行ったのは▽槇総合計画事務所▽日建設計大阪オフィス▽佐藤総合計画▽梓設計・RURARCHITECTUREDPC共同企業体▽遠藤克彦建築研究所―の5者。建物外観や周辺の河川、施設との調和などについて、具体的な設計コンセプトを提案。また、災害への対応方針や省エネ対策について、それぞれの考え方を披露した。
市が想定する新美術館の新築規模は、延べ床面積約1万5000平方b。内訳は、コレクション展示室2200平方b、企画展示室1200平方b、コミュニケーション機能2100平方b、保存・研究機能2500平方b、管理・共用7000平方bなど。
この他、サービス施設(延べ床面積500〜1000平方b程度)として、カフェやレストラン、ミュージアムショップ、また、駐車場と駐輪場も整備する予定。
建設地は、大阪市北区中之島4ノ32ノ14他の敷地面積約1万2874平方b。施設整備費(設計・監理費、工事費、備品購入費)は121億円を概算する。
提供:建通新聞社