日刊建設工業新聞
2017/02/06
【鳥取】2017年度土木公共予算案 前年度比4%増の全体432億円
県土整備部は3日、2017年度土木公共事業の当初予算案432億円を大方、固めた。直轄事業の増加をにらみ一般直轄事業(負担金)を積み増した結果、全体では前年度当初(414億8000万円)比4・1%の伸び。22日開会予定の2月定例県議会に提案する。
一般公共事業と単県公共事業はそれぞれ前年度比1%減。一方で、17年開通の鳥取西道路・浜村鹿野温泉IC−青谷IC間など直轄事業の増加を見込み、一般直轄事業(負担金)を32・6%増、災害に備えた災害公共事業も11・2%増とした。
主な内訳は一般公共に231億5000万円を計上。道路橋りょう事業費は、ほぼ前年度並みの140億8400万円を確保した。うち地域高規格道路は27%増の26億5000万円。国道178号岩美道路14億4000万円、国道181号江府道路4億6500万円のほか、国道313号は北条倉吉道路の延伸として新規に北条JCTの調査設計費6000万円をはじめ、倉吉関金道路に5億8500万円、倉吉道路の埋文調査1億円の計7億4500万円を盛り込む。
街路事業は上井羽合線2億9000万円、立川甑山線1億0500万円など10億08100万円。河川事業は大路川7億6900万円、塩見川2億7200万円、由良川3億円など31億7800万円。砂防事業は田ノ原川(日南町)5750万円、大内木下地区(智頭町)5360万円など27億9800万円。
また、治山事業は田原谷地区(鳥取市青谷町)、牧地区(三朝町)など8億9700万円で、うち三谷地区(日野町)など3地区はゼロ国債で今年度内に前倒し着工する。
他方、単県公共は89億2400万円とし、このうち11億円あまりはゼロ県債で年度内に契約を終える。
一般直轄事業(負担金)は62億5500万円。直轄の鳥取西道路改築や鳥取自動車道の付加車線のほか、北条道路の新規採択を入れ込み、県下全体の直轄事業費344億8300万円を想定した。
ただ、同部が所管する土木公共事業費は補助と交付金で構成する一般公共事業(231億5000万円)が約半分を占め、これらは国予算が絡んで依然、不透明のままだ。
このため政府予算成立後、国認証ベースで洗い出す必要があり、「6月補正」後に実質の当初予算が固まる。同部では国認証増を見込んでおり、6月補正段階で何とか前年度並みの予算を確保したい考えだ。
主な当初予算案の内訳は次の通り。
※一般公共事業231億5000万円(前年度比99%)
▽道路橋りょう事業=140億8400万円(県道鳥取空港賀露線、国道181号岸本BP、県道大滝白水線など)
▽街路事業=10億8100万円(立川甑山線、両三柳中央線、葭津和田町線など)
▽河川事業=31億7800万円(湖山池、塩見川、八東川、由良川、加茂川など)
▽海岸事業=3億1000万円(岩美海岸・浦富人工リーフ、同・陸上養浜工など)
▽ダム事業=9800万円(佐治川ダム、賀祥ダム、百谷ダム)
▽砂防事業=27億9800万円(宮塚谷川、加勢蛇川、うつし谷川、下門尾地区など)
▽港湾事業=4億3400万円(鳥取港、田後港、米子港)
▽農業農村整備事業=9700万円(岩美2期地区農道)
▽治山事業=8億9700万円(田原谷地区、牧地区、俣野地区、新屋地区など)
▽漁港事業=1億6900万円(網代漁港など)
※単県公共事業89億2400万円(前年度比99%)
▽道路事業=40億5100万円
▽河川事業=20億8300万円(私都川、板井原川など)
▽ダム事業=1億4000万円
▽海岸事業=3億0800万円
▽砂防事業=14億3700万円(平野川、四万谷川、田住川、小沢見地区など)
▽港湾事業=3億6700万円
▽空港事業=5300万円
▽土木総務費=2億6000万円
▽治山事業=9800万円
▽漁港事業=1億1300万円