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北陸工業新聞社
2017/02/06

【福井】基本構想案まとまる/大野市文化会館整備事業

 大野市はこのほど、老朽化や耐震性に不安を残す文化会館の新築での再整備に向け、「大野市文化会館整備基本構想(案)」をまとめた。
 素案では、「伝統の継承 次代への文化の創造」を基本理念に、▽舞台利用者が使いやすい▽観客が鑑賞しやすい▽質の高い文化芸術に触れ、育てることができる▽誰もが気軽に集うことができる▽結の故郷越前おおのの魅力を発信する−を施設の基本方針に設定。まちの文化芸術振興の拠点として、地域の文化芸術を守り育て、子どもたちの豊かな心を育む機会を提供する。
 建設地は、利便性などを総合的に検討し、現文化会館に隣接する駅東公園(有明町12)の敷地7575平方メートルを選定。現文化会館跡地には駅東公園を整備する方針だ。
 施設機能には、(1)創造(2)鑑賞(3)人材育成(4)交流(5)発信−などを列挙。内部には、二階席やサイドバルコニー席を設置した最大1000席程度の大ホールやプロセニムア(額縁舞台)方式の舞台、エントランスホールなどを配置予定としている。
 整備にあたっては、民間事業者の参入の可能性を見極めつつ、公設民営やPFI方式などから最も適した事業手法を検討。整備スケジュールによると、2月上旬に基本構想を策定後、基本計画の策定に着手。その中で、PFI事業として行う場合の可能性も検討し、整備のための事業手法について決定する。
 現文化会館は66年竣工。建設規模はRC一部SRC造3階建て延べ3161・03平方メートル。86年には大規模改修を実施しているが、08年に行った耐震診断によりE判定の結果を受けていた。

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