下田市は、少子化に伴う中学校再編計画で、下田中、下田東中、稲生沢中、稲梓中の4中学校の統合を検討しており、市教育員会は1月25日に新しい中学校の校地を下田中とする方針を明らかにした。2017年度に市学校等再編整備審議会を設置し、諮問・答申を経た後、市として最終決定する。校舎などの学校施設は新築と大規模改修の両案を引き続き検討していく。新中学校の開校は21年度を目指す。
新中学校の候補地は、文部科学省令に基づく中学校設置基準を満たしていること、既存施設を最大限活用できること、防災面での安全性を確保できること、公共交通機関を利用し、市内全域からの通学が可能であることなどを選出条件とし、下田中学校か稲梓中学校の2校に絞り込んでいた。その後、既存施設の状況やアンケート結果、市民の意見などを総合的に検討した結果、防災上の安全性が高い下田中を新中学校の建設地とした。
下田中学校は津波浸水想定区域外に位置しており、周辺環境としては、北側と南側を山に挟まれ、東側に敷根公園、西側にこども園や住宅地と隣接している。交通面では敷地北側の市道敷根1号線に面し、片側1車線道路で歩道整備もされている。校舎の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ5098平方bで1984年に建設。体育館の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1128平方bで85年に建設した。土地面積は3万5589平方b。
市の概算によると、統合後の全校生徒数は430人前後の見通し。新中学校の規模は3階建て程度(既存改修の場合は既存校舎の階数)が適当で、校舎の必要面積は5820平方b程度としている。
提供:建通新聞社
(2017/2/6)
建通新聞社 静岡支社