日本工業経済新聞社(山梨)
2017/02/03
【山梨】増設庁舎の建築基本設計案を公表 中央市が18年度着工目指す
中央市は、新庁舎整備における増設分の基本設計案がまとまったとして概要版を公表した。増設庁舎は、現場打ちプレストレストコンクリート造(PC造)2階建て延べ3817u(建築面積2037u)。案に対して市民からの意見を募り、4月からの実施設計、2018年度からの建設工事に駒を進める。
田富庁舎の敷地西側に増設される庁舎の構造は、耐震面などを考慮して現場打ちプレストレストコンクリート造(PC造)を採用。地上2階建て、延べ3817u(建築面積2037u)規模で、敷地内には約140台分の駐車スペースを確保している。
メーンとなる玄関は増設庁舎の東側に置き、既存庁舎の入口まで屋根を備えた歩廊を整備する計画。玄関左手の歩廊の下には車椅子用の駐車場を備えるとしている。
各部署の配置は、増設庁舎の1階に市民部門(総合窓口、市民課、保険課、税務課など)と保健福祉部門(高齢介護課、子育て支援課、健康推進課など)を、総務部門(総務課、政策秘書課、財政課など)や防災対策室、会議室を2階に置く計画だ。
増設部分と接続のため西側1階トイレと2階西3会議室を解体する既存庁舎には、建設部門、農政観光部門(以上1階)、議場、議会関連、教育委員会(以上2階)を配置。現在の玄関庇も解体撤去する。
また、増設庁舎における環境面への配慮では、屋根・外壁での高断熱工法やLow−E複層ガラス(東、西、南面)を採用して環境負荷の低減を図る。
そのほか、太陽光発電設備導入や地下水(トイレ洗浄、屋上散水)の自然エネルギーを活用し、県産材など地場の材料の積極的利用の方向性を示している。
基本設計案概要版は市ホームページのほか政策秘書課(田富庁舎)、玉穂および豊富庁舎の窓口課で公表している。パブリックコメントは20日まで。