浜松市は、水道事業に技術力や創意工夫など民間の活力を生かして事業を運営する「コンセッション方式」の導入を検討しており、導入可能性調査業務の公募型プロポーザルを公告した。募集要項などの説明会を2月7日に上下水道部住吉庁舎(浜松市中区)で開く。入札への参加意向申し出書の提出は2月9日まで。
対象者は、国や都道府県、政令指定都市、国出資法人などによるPFI事業のアドバイザリー業務実績または、国内の水道事業や下水道事業におけるPFI方式の検討、アドバイザリー業務実績がある事業者もしくは共同企業体。業務期間は3月31日から2018年2月28日まで。
業務では、水道事業へのコンセッション方式導入可能性について調査するとともに、実施方針や工程、体制を示した業務計画書を作成。資産・財務・法務の現状把握、水道事業区域以外への対応方法の検討なども行う。事業対象範囲は水道事業区域(16年度に統合した簡易水道事業区域を含む)とし、水道未普及地域や飲料水供給事業地域は、コンセッション方式以外での事業運営を想定している。
今後のスケジュールは、参加意向申し出の後、2月13日に参加資格確認結果を通知。3月13日まで応募申込書と企画提案書を受け付ける。プレゼンテーションやヒアリングを実施し、3月30日に選定結果を通知する見込み。
市は、水道使用量の減少による料金収入の減少や施設の耐震化・老朽化への対応など多くの課題を解決するため、官民連携手法の導入による経営の効率化を模索。「コンセッション方式」の導入により、法人税負担や事業認可など制度上の課題はあるものの効果を得られると判断した。
提供:建通新聞社
(2017/2/3)
建通新聞社 静岡支社