秋田建設工業新聞社
2017/02/02
【秋田】新文化施設基本設計・プロポで公告
県文化振興課は1月31日、県・市連携文化施設建設(1月12日付1面参照)の基本設計を公募型プロポーザルで公告した。契約上限金額は1億3,542万8,760円(税込)。2者または3者構成の設計JVで、技術提案書の提出は来月31日まで。履行期限は30年1月25日。
新たな文化施設は現県民会館敷地に、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て・地下2階建て、延べ床面積約21,500uで建設する。
基本設計プロポーザルは2者または3者の設計JVで行われる。参加資格要件は一級建築士事務所の登録を受けている者で、秋田県資格者名簿の建築関係建設コンサルタント(建築一般)に登載、または資格者名簿に登載されている者と同等の資格を持つこととなっている。
設計JVの代表企業から選任される管理技術者は一級建築士の資格を持ち、延べ床面積10,000u以上の劇場を備えた施設の設計業務実績、代表者以外の構成員から選任される総合(建築)業務分野の担当技術者は、延べ床面積5,000u以上の公共建築物の設計業務実績が必要。
また、技術提案書には、◇景観との調和 ◇敷地利用と動線 ◇利用者等への配慮 ◇芸術文化と賑わい ◇コストと工期―の特定テーマを設定。このうち、敷地利用と動線では、秋田和洋女子高校の移転時期等に考慮しつつ、敷地配置などに余裕を持たせる工夫などの提案を求める。利用者等への配慮では、階層構成、平面計画、動線計画、設備システムなどの施設機能や、二つのホールの同時利用を想定したエントランスロビーなどの工夫、芸術文化と賑わいでは芸術文化発信の中核、地域活性化への貢献などのための施設機能の工夫などの提案を求める。
今後は、今月20日まで申請書、来月31日まで技術提案書を受け付ける。4月上旬に設計者選定委員会(委員長:勝又英明東京都市大学教授)を開催し技術提案の書類審査を実施。同月22日に秋田市役所で公開プレゼンテーションを行う予定で、5月中旬の契約締結を目指す。
基本設計後は、30年1月から12月まで実施設計を委託し、31年度の本体建設を目指す。建設は同年度から33年度までを予定している。