富山県内の建築関係8団体が主催する2017年「建築富山 新年交流会」が27日夜、富山市の富山電気ビルで開かれた。建築関係者ら約420人が一堂に会し、「建築界の躍進」をモットーに親睦を深めた。
冒頭、主催者を代表し県建築士会の中野健司会長が、「交流会は建築とまちづくりを担う県内の建築関係者に参集いただき、建築文化と建築産業のより一層の発展のため垣根と立場、職域を越え、一堂に会して富山県の発展を目指すもの。本日は来賓のほか、建築甲子園の優勝校・富山工業高校にも臨席いただき、大きな希望の花を添えてもらった」と述べた上で、「人口減少社会に突入し、全国各地に広がる過疎化や空家対策、担い手不足、多発する災害等々の問題は、建築とまちづくり関わるわれわれにとって、見過ごす訳にはいかず、責務の重大さをひしひしと感じている。皆様の支援と協力をお願いしたい」と話した。
来賓の寺林敏副知事(知事代理)は、「北陸新幹線開業と地方創生を追い風に、県民の知恵と力を結集し、富山の新しい時代を切り開いていきたい。地域社会の発展と県民の安全で快適な暮らしの実現には、建築業界の協力が不可欠。今後とも富山に来たら、ぜひ立ち寄りたいと思ってもらえる魅力ある施設の整備と、建築を通じた安全で安全なまちづくりに一層の尽力を賜りたい」と祝辞を述べた。
大野久芳県議会議長は、「県産材利用促進条例が議員提案で制定した。より一層、木材利用の分野が広がっていく。今年が皆さんの大いなる飛躍、発展の年になるよう祈念したい」と話した。
秦正徳富山大学学長補佐の音頭で乾杯後、参加者は和やかな雰囲気の中で歓談した。
中締めでは、県建築士事務所協会の堂田重明会長の主唱で万歳三唱、県建築住宅センターの齋田道男理事長が返礼の万歳を行い、県建築設計監理協同組合の藤井均理事長が閉会の辞を述べた。
なお、共催8団体は、▽県建築士会▽県建築士事務所協会▽日本建築家協会北陸支部富山地域会▽日本建築学会北陸支部富山支所▽日本建築構造技術者協会中部支部北陸部会富山会▽県建築設計監理協同組合▽県設備設計事務所協会▽とやま住まいとまちづくり推進懇話会―。