衆議院議員の馳浩氏が28日、北陸工業新聞社本社を訪れ、地方創生や東京国立近代美術館工芸館の金沢移転、北陸新幹線の開業効果に伴う発展方策などを語った。
地方創生について馳氏は「地方の活力を高めるには定住人口だけでなく、人口の流動性が重要。国土強靭化のためにも北陸から山陰にかけて日本海側を貫く高速交通体系が必要ではないか」との認識を示した。自身が文科相時代に決定した東京国立近代美術館工芸館の金沢移転には「これまで日本海側に国立の博物館が一つもなかったことがいびつ。日本海側の魅力を再発見するとともに新たなクリエーターを招いたり、富裕層への展開も視野に入れ、移転プラスαで発信力を高めたい」と期待を寄せた。
北陸新幹線の開業効果には「人と人の交流機会が増し、ビジネスチャンスが広がっている。金沢港におけるクルーズ船の増加も新幹線開業が大きく影響している」と述べ、開業効果を持続させるために「数百人から数千人規模のコンベンションが重要。ラスベガスのような統合型リゾートが期待できる。コンベンション施設は今後の金沢に必要」との考えを示した。
金沢外環状道路海側幹線の延伸に関し「環状道路が完成すれば、次は北部地区の開発になるだろう」などと話した。