金沢駅通り線と金石街道線に挟まれた安江町地内で計画される金沢駅武蔵南地区市街地再開発では、準備組合(金沢市、山本忠治理事長)が今年度内の事業計画策定を目指している。事業計画策定後は、本組合設立認可および事業計画認可の手続きを経て、いよいよ再開発ビルの実施設計、着工へと進むこととなる。
再開発の規模は区域面積約0・5ヘクタール、敷地面積約2250平方メートル。再開発ビルは約120戸の分譲マンションと入居者用のタワーパーキング(立体駐車場)、権利者らの商業店舗が入る複合施設を想定する。
建設規模は延べ床面積約1万8500平方メートル(建築面積約1600平方メートル)。高さは60メートルまでに制限されており、マンションを金石街道線沿いに18階建て、商業施設を金沢駅通り線に面して2階建てで計画。景観に配慮してマンション内部にエレベーター式の立体駐車場を整備する。
分譲マンションは、「ライオンズマンション」を手掛ける事業協力者の大京(東京)が提供する。商業施設には同地区内で営業している眼鏡店や呉服店、薬局などが入る予定。
14年度に街区整備計画策定後、15年度にアール・アイ・エーで基本設計に着手。昨年6月に市の都市計画決定を受けた。順調なら今春にも本組合設立認可および事業計画認可を受けるもよう。