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鹿児島建設新聞
2017/01/30

【鹿児島】志布志港湾計画変更 水深16m岸壁を新規築造

 県地方港湾審議会が1月27日、鹿児島市の県市町村自治会館で開かれ、穀物運搬船の大型化対応に向けた志布志港湾計画の一部変更案を審議した。新規の公共岸壁(水深16m、L320m)と水域施設(航路・泊地等)に関する計画変更を了承。背後地の港湾関連用地(10.1ha)は県で施行し、公共岸壁等については国と協議を進め、2017年度の新規事業化を目指す。
 同港は、11年5月に国際バルク戦略港湾として九州で唯一選定。航路を水深3m浚渫することで水深17mに増深接岸するほか、大型の新規ドルフィン(水深17m)を整備。飼料搬入用のベルトコンベヤーやアンローダーなどを設置する方針も示した。しかし、民間投資が生じることから、調整を継続して新たな施設整備計画をまとめ、変更手続きに入った。
 主な内容は、新若浜地区に公共岸壁(2.2ha)を新規で築造。船舶の航行安全性を維持するため、航路(水深14m、幅員400m)と泊地(水深10〜14m、面積94ha)の水域施設を、航路(水深14〜16m、幅員400m)、泊地(水深10〜16m、面積4ha)、航路・泊地(水深14〜16m、面積87ha)に変更した。また、臨港道路12号線を新規公共岸壁に延伸する。
 今後、国の交通政策審議会港湾分科会で諮り、16年度内の港湾計画公示を経て、事業化への手続きが完了する。
 委員からは「港湾の整備と併せて、道路網の整備も急ぐ必要がある」「日本の畜産を支えるためにも船舶の大型化に対応を」などの声が挙がったほか、本田修一志布志市長は「港湾と道路の整備をセットで考え、国や県への要望活動にも力を入れたい」と話した。

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