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建通新聞社(中部)
2017/02/02

【愛知】龍北総合運動場再整備基本計画案に総事業費約34億 岡崎市

 岡崎市は、旧愛知県岡崎総合運動場を「龍北総合運動場」(仮称)として再整備する基本計画(案)をまとめた。概算の総事業費は約34億円を設定、2020年度の全面供用開始を目指す。17年度から基本・実施設計を開始する見通しで、業者選定にはPFIの採用を検討する。市では、基本計画の策定に向け1月20日、パブリックコメントとして意見の募集を開始した。募集期間は2月20日まで。意見を集約して基本計画に反映する。
 計画案によると、基本方針として「スポーツ機会の充実に資する施設」「スポーツ技術の向上に資する施設」「スポーツ意識の向上に資する施設」「誰もが平等に使える施設」「市の誇りとなる施設」を挙げた。
 ゾーニング計画では、陸上競技場を中心に、野球、蹴球、テニス、駐車場、エントランス・管理、多目的広場、洋弓、森林の各ゾーンが取り囲む9ゾーンを設定。現在のテニスコートエリアを多目的広場ゾーン、屋外プールエリアをテニスゾーンに変更する。
 このうち、陸上競技場は全天候型トラックに改修して県・地区大会が開催できる全日本陸上競技連盟公認第3種陸上競技場を目指す。フィールド内は、陸上競技の跳躍種目や投てき種目の他、JFLのサッカー公式戦やラグビーの試合が可能な整備を行う。スタンドは収容人数を約5000人として整備することなどを盛り込んだ。
 同運動場については、15年4月に愛知県から移管、岡崎市が継続運営していくことで基本合意した。県営一宮陸上競技場と同等の陸上競技場を整備する他、一部老朽施設の廃止を除き原則継続して運営していく。各施設に対する補修や改修を進める基本計画の策定とともに、供用開始後の運営に関して検討会を設置して協議を進めてきた。18年4月をめどに移管する見通しだ。
 同施設は、1968年に愛知県が開設した総合運動場で、全体面積は20f。陸上競技場のほか、野球場3面(軟式)、サッカー場1面、テニスコート8面、アーチェリー場1カ所、プール3タイプを備える。老朽化が激しいプールは移管を見送り廃止する見通しだ。
 今後のスケジュールは、16年度中に基本計画を策定、17年度から基本・実施設計を進めていく。各施設の工事は18〜20年度の見通しで、造成工事から順次進める方針だ。20年度内の全面供用開始を目指す。
 基本設計は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)の担当で、2月中旬をめどに完了する。

提供:建通新聞社