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建設新聞社(長崎)
2017/01/27

【長崎】旧飛島小跡地に一時避難所建設

松浦市 今年度内に仮設道に着手
  建設は7月頃を予定

 松浦市は、旧飛島小跡地に放射能防護機能を有した一時避難所を整備する計画。概算で、施設整備費は3億9800万円となる見込み。完成供用は平成30年2月ごろを目指す。
 今後のスケジュールについては、1月末から2月初旬にも、施設建設のための仮設道路の設置工事に係る施工者を決めるため指名競争入札を実施、その後仮設道が完成次第、7月頃にも建築工事の施工者を指名競争入札で決めたい考え。
 まず、仮設道の規模については延長110b、幅員4bの規模。現在使用されていない旧護岸を削り、建設現場までの建機や建設資材等の搬入に備える。実施設計は松浦市内の椛蜷M技術開発が担当した。
 一時避難所の規模はRC造平屋建て、296平方b。内部機能としては、まず入口に汚染物質(放射能)を除去するための防除装置(エアシャワー・エアフィルター・2重サッシ等で防除し、新鮮な空気を取り込む)を設置した上、施設全体をバリアフリーとする。また、食糧等の備蓄品の収納倉庫を施設内に併設した上、非常用発電機、衛星電話を整備する。計画では約60名が避難できるという。設計は、3月までに完成の予定で、福岡に本社を置く西日本技術開発鰍ェ担当している。
 同事業は、玄海原子力発電所での原子力災害発生時に悪天候等により、フェリーによる島外避難できない飛島地区住民や釣客が、一時的に避難できる施設を整備するために計画された。なお、今福〜鷹島の間に位置する飛島は面積0・5平方`で、島民は約50名となっている。
 市内にある離島3ヵ所のうち、こうした施設があるのは黒島のみ。現在工事を進めているのは青島で、架橋のある鷹島と福島については既に整備が完了している。ksrogo