県は、北薩広域公園整備を進めている。基本設計や2基の吊り橋で橋梁予備設計を終えた歴史ゾーンは、2017年度から事業が本格化。地域の歴史的資産と川内川に三方囲まれた景観を生かした施設整備に期待が寄せられている。
歴史ゾーンの場所は、親水護岸の対面部分で、川内川激特事業に伴う推込分水路の完成によって島状になっている虎居城跡。広場や散策園路、歴史ゾーンとテーマゾーンを結ぶ連絡橋として吊り橋などを計画し、現在、埋蔵文化財調査を実施している。
基本設計はエイト日本技術開発、吊り橋の橋梁予備設計は、1工区(200m)がエイト日本技術開発、2工区(150m)は協和コンサルタンツが担当した。
同公園は、河川や森林などの景観を生かし、芸術性や文化性を備えた北薩地域全体のシンボル的な役割を持つ公園として、さつま町虎居および屋地地区の1級河川・川内川に面した地域にある。
計画面積は102.3haで、「ふるさと」、「テーマ」、「歴史」の3ゾーンで構成。1993年に都市計画決定し、同年12月に事業認可を受けた。
これまで2002年4月に「ふるさとゾーン」(32.2ha)、テーマゾーンとして16年10月に中央部の「のびのびゾーン(11.8ha)」のほか、さつま町管理区域(9.1ha)が供用している。