日本工業経済新聞社(山梨)
2017/01/25
【山梨】半数以上が要予防 甲斐市の35橋梁の点検結果
甲斐市は、進めている橋梁長寿命化修繕計画による、昨年度の点検結果を明らかにした。対象となった橋の半分以上が予防保全が望まれる結果に、順次長寿命化を図っていく考えだ。
2015年度に実施した定期点検は35橋において実施され、最長は甲斐貢川橋のL27・9m。半分以上が橋長4m以下の無名橋となっている。
近接目視を基本に行われた点検では、対策判定を10の内容に区分し、これらを健全性診断として「健全」「予防保全」「早期措置」「緊急措置階」の4段階に割り振っている。
診断によると、対策区分では「状況に応じて補修を行う必要がある」16橋、「予防保全の観点から、速やかに補修等を行う必要がある」6橋、「維持工事で対応する必要がある」13橋に分類され、健全性の区分においては「健全」16橋、「予防保全」19橋に振り分けられた。
早期に対応が必要とされる橋梁はなかったものの、予防保全の対応が望まれる橋梁が5割を超え、計画に従って順次対策を講じていく方針だ。
本年度の補修工事は宇津谷橋(L151m)のみの発注にとどまり、塩登橋(L11m)、坊沢橋(L115m)および大境橋(L33m)の設計は完了している状況。計画的な事業推進が望まれるが、来年度も予算によって着手事業が左右されることが想定される。