日本建築士会連合会と富山県建築士会は24日、16年第7回高校生の「建築甲子園」表彰式を、富山市の富山工業高校で開いた。全国78校146作品の中から、同校が富山県代表のチームとして初めて全国優勝に輝いた快挙であり、式ではその功績をたたえた。
冒頭、県建築士会の中野健司会長が、「優勝を勝ち取ったチームの皆さんに改めてお祝いを申し上げたい。富山県の建築関係者にとって素晴らしいこと。よくやってくれたと感激している」、日本建築士会連合会の廣瀬高保副会長(愛知県建築士会会長)は、「富山工業高校の作品は群を抜いての評価だった。同じ東海北陸ブロックから優勝校が出たことを嬉しく思う」とあいさつ。来賓から、県教育委員会県立学校課高校教育係の岩原善延指導主事(課長代理)が祝辞を述べた。
続いて、建築甲子園審査委員長の片山和俊東京藝術大学名誉教授が、優勝チームである監督(教員)の藤井和弥氏、選手(生徒)の新村希和、高柳桃花、波多野陸、山上姫歌の各氏(いずれも建築工学科2年)に表彰状を授与した。
チームを代表し、新村さんが「大きなコンペを経験し、建築には多くの社会問題を解決できる可能性があることを感じた。建築で人々の生活を豊かにできるよう、もっと力を付けたい」と謝辞を述べた。同校の當流谷正博校長は、「受賞は、本校のこれまでの取組の集大成。皆様の言葉を心に刻み、生徒・職員一丸となって、今後も精進を続けたい」とあいさつした。優勝チームの受賞作品の発表、片山審査委員長の講演も開かれた。