新潟県生コンクリート工業組合(村上典雄理事長)は24日、新潟市中央区の東映ホテル新潟で「16年度経営セミナー」を開催し、参加した約50人は国や土木学会の動き、生コンクリート業界の課題などについて学んだ。
冒頭、村上理事長が「昨年からi−Construction(アイ・コンストラクション)が進んでいる。幅が広く、奥が深い。講演で十分理解していただいて、これからの活動に役立ててもらいたい」と話した。
講演会では、長岡技術科学大学の丸山久一名誉教授が講師となり、「建設産業界の直面している課題と今後の展望」について説明した。丸山教授は、建設産業界の状況として、建設就業者や建設投資額が減少していると話し、インフラ整備と適正な維持管理がなければ、生活できなくなり、災害時に地域を守る人がいなくなると訴え、人と予算の確保は必要と強調した。国が進めているi−Construction(アイ・コンストラクション)では、現場の安全性向上や新技術の導入を進めるための柔軟な対応などの留意点を挙げ、土木学会が検討しているコンクリート構造物の生産性・安全性向上技術の導入促進などを紹介。生コンクリート業界も社会、業界の変化を先取りし、さらなる品質確保への挑戦や付加価値のある製造技術の開発を行っていくことなどを話した。