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建通新聞社(東京)
2017/01/25

【東京】都・川崎市 羽田〜川崎間の橋梁整備に着手へ

 東京都と川崎市は、多摩川を渡り羽田空港と川崎市を結ぶ新たな橋の整備に着手する。1月24日付で「東京都市計画道路補助第333号線および環状第8号線」「川崎都市計画道路3・4・29号殿町羽田空港線」の事業認可を得た。橋梁部と川崎市側の取付部については川崎市が、環状第8号線との取付部は国土交通省がそれぞれ施工を担当し、2020年度までの5カ年で完成させる計画だ。
 新たに整備するのは、羽田連絡道路として大田区羽田空港2丁目の羽田空港跡地地区と、川崎市川崎区殿町3丁目の殿町地区(殿町キングスカイフロント地区)を結ぶ延長約840bの都計道。
 補助第333号線は羽田空港跡地地区から神奈川県境までの延長約280b、これに続く殿町羽田空港線が殿町3丁目までの延長約560b。このうち、鋼3径間連続鋼床版箱桁を想定する橋梁区間は延長約600b。幅員は17・3bで、2車線の車道の両側に歩道と自転車走行空間を配置する。大田区側では環状8号線の幅員を広げ、橋梁と立体的に接続する。
 橋梁区間の整備は都と川崎市が共同事業として実施。約260億円の費用を折半し、川崎市が施工する。川崎市側の取り付け道路は事業費40億円を市が負担する。環状第8号線との取付部は国交省が別途、整備する。
 空港と隣接する立地を生かしたまちづくりが動き始めた羽田空港跡地地区と、ライフサイエンス分野をはじめとした研究開発拠点の形成が進んでいる殿町地区をつなぐ新たな道路の整備により、人・モノ・ビジネスの交流がさらに活性化し、両地区の連携強化につながることが期待されている。

提供:建通新聞社