金沢市は、長土塀交流館を青少年交流の拠点施設に改築整備する「長土塀青少年交流センター(仮称)建設工事」について、17年度当初予算案に建設費を計上する方向で調整を進めており、工事は市議会9月定例月議会での請負契約承認に照準を合わせている。
長土塀公民館(長町3丁目)を併設した青少年交流拠点施設として、老朽化した長土塀交流館を建て替えるもの。建設規模はRC一部SRC造地上4階建て延べ3549・20平方メートル。外観は街並みに調和したデザインを検討している。建設場所は長町3丁目144番1の一部(現交流館前の芝生広場)で、敷地面積は4821・44平方メートル。
センターは、1階が交流活動室や科学教材展示コーナー、長土塀公民館、2階がプレイルームや多目的室、音楽スタジオ、市子ども会連合会事務室、3階が科学実験室や学習室、金沢子ども科学財団事務室、4階が大集会室などとする。
今年度は測量および地質調査に着手したほか、実施設計を釣谷建築事務所(建築工事)、マッハ設備設計研究所(設備工事)に委託。直接工事費は設計発注時において、建築工事が約5億2470万円、設備工事が約3億4580万円と試算している。
10月の着工を予定し、来年度は既存交流館の解体設計にも着手する。18年度には解体工事と外構工事に着手し、10月ごろに長土塀公民館を先行して供用させ、19年度の全館供用開始を目指す。