建設新聞社
2017/01/24
【東北・福島】118億円で鹿島に決定 JAEAの福島県大熊分析・研究C第1棟
日本原子力研究開発機構(JAEA)が東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を促進するために福島県大熊町に新築する「大熊分析・研究センター」(仮称)の研究施設第1棟ほか新築工事(設備一括)は、118億円で鹿島が落札した。
昨年12月14日に落札者に安藤ハザマ、竹中工務店を加えた3社でWTO対象の施工体制確認型総合評価落札方式(技術提案評価型)による一般競争入札を実施し、その後、ヒアリング審査や施工体制審査を経て今月20日に契約したもの。
大熊分析・研究センターは、廃炉に向け溶けた核燃料や汚染水処理などから発生する廃棄物を分析する研究施設。主に低線量のがれきや焼却灰などを扱う第1棟、原子炉から取り出したデブリや高線量がれきなどを分析する第2棟、この2棟の管理施設となる施設管理棟の3施設を建設する。
今回発注した工事では、▽第1棟がRC造(耐震壁付ラーメン構造)3階建て、延べ9671・03平方b(建築面積3304・4平方b)▽中継棟がRC造(耐震壁付ラーメン構造)2階建て、延べ238・16平方b(同129・91平方b)▽連絡通路がS造(耐震壁付ラーメン構造、高架式渡り廊下)2階建て、延べ197・63平方b▽屋外ガスボンベ建屋がS造(ラーメン構造)平屋建て、延べ25・12平方b―を整備するとしており、いずれも杭基礎を採用し、外構工事も行う。
施工地は大熊町夫沢北原5ほか地内。工期は2019年3月29日までとなっている。
なお、第1棟、第2棟とも設計は日建設計が担当。先行発注した施設管理棟は安藤ハザマで着工している。
第2棟については、設計の履行期限が18年8月20日までとなっており、18年度の着工、21年内の運用開始を目指すとしている。
提供:建設新聞社