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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/01/20

【山梨】いちごECO太陽光発電計画

 県は、いちごECOエナジー梶i東京都千代田区、五島英一郎社長)が韮崎市穂坂町柳平の山林28・7hに計画している太陽光発電事業について、条例に基づく環境アセスメント手続きを実施すべきか協議した環境影響評価等技術審議会(12月開催)の議事概要を公開した。
 当日の同社の説明によると、事業名は「いちご韮崎穂坂柳平ECO発電所」。事業面積は28・72h、パネル容量約19メガワット、設備認定容量約14メガワット、太陽光パネルは6万2544枚。パワーコンディショナー(小型PCS)は326台を計画。架台は杭施工。施工は、造成は早野組(甲府市)、太陽光設置はJFEプラントエンジ(東京都)を予定する。
 工期は約2・5年、伐採、除根、排水で約1年、太陽光設備設置は約1・5年を見込む。
 土地は現状の地形を生かして行い、土砂の搬出・搬入はない。現地の南西傾斜を生かしてパネルを設置。調整池(2カ所)や側溝を設置して排水する。緑地を28%ほど設置し、周りから見えないように配慮する。排水計画では調整池を2カ所設置する計画で、詳細な測量や林発調査を行って見直す。
 経済的な効果としては、償却資産税を20年間で約4億円を市に収める。工事の2次・3次業者は県内に発注するよう要請する。
 予定工程は、林地開発許可などの諸手続きを進め、2017年10月ごろから伐採・造成に着手。18年10月ごろから本体工事に入り、20年3月の売電開始としている。
 事業期間については、20年間ではなく、原則30年間を考えており、撤去する場合は最後まで対応するとした。
 場所は、韮崎市街地から北東約7qに位置する県道韮崎昇仙峡線沿い。市景観計画の山岳森林ゾーンで、用地の西側の一部は土砂災害警戒区域に指定されている。
 1月16日に開かれた技術審議会では、環境アセスメント手続きを実施すべきとまとめた。内藤久夫韮崎市長も環境アセスメント手続きを実施すべきと知事の意見照会に回答している。