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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/01/20

【茨城】東海村が交流館の基本設計に着手

 東海村生涯学習課は、村松地内に計画する「(仮称)歴史と未来の交流館」の建設工事に向けて基本設計の策定を進めており、このほど現段階における施設の全体イメージ図を公表した。計画では2017年度中に基本設計および実施設計をまとめ、18〜19年度に建設工事を行い、19年度末の開館を目指す。
 建設地は東海消防署西側の村有地(村松768−38)で、小松原笠内線と村道2300号線が接している。敷地面積は6669u。
 昨年5月に策定した整備基本計画によると施設の面積は約2480uを想定。内部は「歴史博物館ゾーン」「交流・共有ゾーン」「子ども未来館ゾーン」で構成し、建物の外に「屋外広場ゾーン」を設ける。また、駐車場および駐輪場は近隣公共施設との共有化を図ることができる配置とする。
 設計者は昨年10月に実施した公募プロポーザルの結果、活イ設計(東京都)を選定した。
 施設のテーマは「歴史と未来の交流」とする。村の歴史や文化財を「伝承、収集、保存、展示」し、未来を担う子どもたちが「観る、触れる、学ぶ、好奇心をはぐくむ」といった体験活動を企画から実施まで一体的に行い、さまざまな世代が「憩い、交流し、情報発信」することができる生涯学習の拠点施設とする。
 一方、施設における課題としては◇各ゾーンの機能性に配慮し、かつ複合施設としてのメリットを生かした交流を促すための機能的な配置と空間利用◇地域交流の拠点となるための配置や周辺施設との連携を図る方策◇自然エネルギーの活用や省エネ・省資源化などの環境負荷の低減や長寿命化、将来の維持管理などのライフサイクルコストの低減を図る方策◇文化財の適切な保存・保護と活用を図るための方策―などが挙がっている。
 施設の建設費は概算で約12億円を見込んでいるが、今後の財政状況などを踏まえて可能な限り低コストでの建設を目指す。また、「(仮称)歴史と未来の交流館建設基金」を設立。昨年12月の補正予算で電源立地地域対策交付金を原資とした7億円を積み立てている。
 なお、担当課は「公表したのは現段階のイメージ図であり、詳細は基本設計の中で決定していく」と話す。