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建通新聞社(東京)
2017/01/20

【東京】都 南沢・名坂の治山全体計画策定へ

 東京都産業労働局は、南沢(あきる野市)と名坂(奥多摩町)の2地区の治山事業に向けた全体計画の策定作業を開始する。渓流や山腹の現況を踏まえ、土砂災害を防ぐための施設の構造、規模、配置などを検討して、整備の優先度を位置付ける。年度内に計画を取りまとめ、2017年度以降の事業着手に備える。
 南沢地区はあきる野市深沢地内に位置する山腹面積約21f、渓流延長約500b、名坂地区は奥多摩町大丹波字名坂地内の山腹面積約36f、渓流延長約250bをそれぞれ対象に調査を実施し、治山事業の全体計画を定める。
 両地区ともに自然の特性や荒廃の状況、崩落地発生の要因、土砂量、倒木などの現況を確認し、緑化や擁壁工、水路工といった山腹工の工種・工法、構造、配置、導入植生などを考える。
 併せて、渓流の荒廃状況とその要因、渓床堆積物の量なども調査し、えん堤工や護岸工、流路工など渓間工の工種・工法、構造、配置を検討する。
 谷止工が必要と判断した場合、谷止工以外の工種・工法との比較検討を行いつつ、木製構造物を積極的に採用する前提で計画を練る。
 その上で、治山施設全体の整備計画を取りまとめるとともに、概算事業費を算出。施工の優先順位を定める。
 業務はそれぞれ2月6日開札の指名競争入札を経て委託。年度内に成果を得て、17年度以降の事業化に備える。

提供:建通新聞社