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建通新聞社(神奈川)
2017/01/19

【神奈川】神奈川県企業庁 箱根地区水道スマートメーター共同研究 近く計量を開始

  神奈川県企業庁は、「箱根地区水道事業包括委託」事業者の箱根水道パートナーズ、パートナーズの中心企業であるJFEエンジニアリングと共同研究している「水道メーターのスマート化」について、計量と検証を開始する。1年間程度のデータを精査し、さらに検討作業を深化させる考えだ。
 共同研究では、箱根地区エリアで無線基地局(箱根水道センター屋上)と水道スマートメーター(20カ所)を設置し、計量などを行う中で、山間部での通信安定性の検証などを行う。
 通信安定性の検証は、無線基地局と水道スマートメーターとの通信を行う中で、山間部における天候の変化と受信感度の関連性など、通信安定性検証を実施。また、親メーターと子メーターの合計値を比較することで、漏水発見の活用について研究する。
 企業庁がスマートメーターの設置工事、無線基地局設置場所を提供。JFEエンジニアリングがスマートメーターから得られるデータの分析や全体調整を実施。箱根水道パートナーズが顧客などからの問い合わせに対する。
 スマートメーターは、検針・料金徴収業務に必要な双方向通信機能などを有した電子式メーター。検針業務の効率化や高齢者への見守り支援サービスへの応用など、さまざまな分野での活用が期待される。電力・ガス分野では開発・研究が進んでいるが、水道分野が遅れている状況。
 企業庁は、将来的に事業運営の改善やサービス向上につながる有効な手段と考え、水道技術研究センターが主催する協議会に参画。他水道自治体との情報交換や、海外視察などを行ってきた。本年度から県内実施での具体化に向けて、箱根地区で共同研究を行うこととした。16年2月に3者間で共同研究の基本協定を締結。11月に無線基地局とスマートメーターの設置を完了。12月に無線局免許申請の審査を完了した。
 提供:建通新聞社