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　珠洲市は、同市野々江町の市総合病院駐車場用地に建設する新図書館について、市議会９月定例会での工事請負承認を視野に発注準備を進めていく構えだ。１０月の着工を目指す。
　市は１月中に実施設計業務を委託する方針で、基本設計（プロポーザル方式）を担当した双星設計（北陸事務所／金沢市広岡１丁目）と随意契約する予定。新年度当初予算案に関連工事費を計上する準備も本格化させる。工事費には１０億円程度を見込んでいる。
　新図書館は、１９７４（昭和４９）年に建てられた中央図書館（飯田町）の老朽化や狭あい化を受け、市総合病院駐車場の一部用地９７５４平方メートルに整備する。建設規模はＳ造平屋建て延べ約２５００平方メートルで、図書閲覧スペースのほか、児童館、プレイルーム、子育て支援スペース、会議室、トイレ、学習室、閉架書庫、待ち合いスペースなどを配置する。
　自然採光や自然換気を取り入れた建物とし、外には芝生広場を設け子育て世代が楽しみながら読書できる環境も整える。蔵書は約１４万７８００冊をそろえる予定で、年間利用者数に延べ１万４９００人を見込む。
　本体工事には約１２カ月の工期を予定しており、１８年度の全体完成を目指している。
　今年度当初予算に実施設計の委託料など４３８８万１０００円を計上。９月補正予算には用地取得費１億２１４０万円を盛り込んでいる。