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建設経済新聞社
2017/01/19

【京都】安祥寺川の下にトンネル河川 約500m、近く予備設計に着手

 京都府は、京都市山科区の安祥寺川において、延長約500mのトンネル河川の整備を計画。近く予備設計などの担当業者を決め、現地踏査や設計計画の検討などに乗り出す。
 府は宇治川圏域河川整備計画の重点整備河川に安祥寺川を追加。山科川流域の安祥寺川は「概ね10年に1回程度の降雨(1/10)で予想される洪水に対して浸水被害の解消」を整備目標に掲げた。
 安祥寺川の整備区間は、改修済み区間上流端から府道四ノ宮四ツ塚線〜京阪京津線〜JR東海道本線上流約50mまでの延長約500mで、トンネル河川を築造する計画。
 事業効果が早期に出るよう段階的に整備を行う。第一段階として、特に流下能力の不足しているJR東海道本線及び京阪京津線交差部に約200mのトンネル河川を築造し、25年台風18号規模に対応させる。縦断形状は下流の整備済み区間との整合を図り、横断形状はJR東海道本線及び京阪京津線との交差部では不足断面を確保するよう直径(内径)約3・5mの管路とする。
 次に第二段階として、その下流側に約300mのトンネル河川を築造する。
 京都土木事務所は、トンネル河川の予備設計を委託する安祥寺川河川企画調査業務(京28河企調第1118号の2の3)を1月26日に開札し、担当業者を決める。業務内容はトンネル河川予備設計、φ3100〜φ3500、約350〜400m、立坑3ヵ所。現地踏査、設計計画(掘削工法を3案程度提案)、施工法等の比較検討(掘削工法について施工法の比較検討)、図面作成等。施工地は京都市山科区御陵田山町〜御陵大津畑町。
 また、トンネル河川を検討するため地質調査を行う安祥寺川河川企画調査業務(京28河企調第1118号の2の4)を同日開札し、担当業者を決める。業務内容はボーリング調査5本、標準貫入試験一式。施工地は京都市山科区御陵田山町〜御陵天徳町。