日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/18
【群馬】伊勢崎市が新給食調理場を17年夏頃着工
伊勢崎市は、3施設を統合して西小保方町へ建設する学校給食調理場について、2017年度夏頃の着工を目指している。16年度は、実施設計を群馬県建設技術センター(前橋市)が年度末までを履行期限に進めている。新施設は基本設計の段階でS造2階建て、延べ床面積5827u。延べ床面積は、現在作成している実施設計の中で詰めていく。工期は、18年度末までの約2年間を予定しており、稼働準備を経て19年度2学期からの供用開始を計画している。
建設地は、西小保方沼公園の西側約1万2000u。施設は、勝山工務所(前橋市)がまとめた基本設計の後の検討で、棟内に2ラインの調理場を整備する方針となったことから延べ床面積が当初の計画から多少前後する見通し。
内部は、1階に1万2000食の調理能力を持つ調理・洗浄スペースや事務室などを設置。調理場の床面は、ドライ方式を採用する。2階には会議室や調理員休憩室のほか、調理の様子などを見学する通路も整備する。また、エレベーターや多目的トイレなども配置することで、ユニバーサルデザインを取り入れる。敷地外周については、隣接する住宅地やグラウンドゴルフ場、風を考慮し緑地を整備する。
本体工事は、17年度の夏頃に着手し18年度末までの2カ年を工期に設定。事業規模から、6月定例議会で契約議案の上程が必要となりそうだ。
19年度の上期に外構や植栽、備品の搬入や稼働準備期間に充て、2学期からの供用開始を目指す。新施設は、市内北部の小中学校および幼稚園を供給エリアとする。
市内6カ所の給食調理場のうち◇第一学校給食調理場(堀口町500−1、1970年築)◇赤堀学校給食調理場(西久保町2−74、1982年築)◇あずま学校給食調理場(田部井町2丁目689、1981年築)の3施設が、いずれも建設から30年以上が経過し老朽化した状況。3施設とも耐震性が十分でなく、調理室の床もウェット方式であるなど対応が必要なことから、3施設を統合した施設の建設が計画された。統合後の既存施設については、新施設の稼働後に順次解体する。跡地利用は未定。
統合後は◇境第一学校給食調理場(境米岡272−4、1997年築)◇境第二学校給食調理場(境下渕名787、1998年築)◇第二給食調理場(安堀町240、1993年築)−の3カ所が残り、新給食調理場と合わせて4施設で給食を供給する。