日本工業経済新聞社(山梨)
2017/01/18
【山梨】さくら温泉通りで植え替え、歩道改良検討 笛吹市の観光振興計画案
笛吹市は、2017年度をスタートとする観光振興計画策定に向けて素案をまとめた。委員会を組織して目標値に対する評価を行っていく考えで、水辺や空き店舗の活用、ユニバーサルデザイン導入などを方針に挙げている。
素案に示された実施計画のなかには7項目の基本方針が掲げられ、「地域資源の活用」では、水辺を生かしての賑わい創出や空き店舗などのリノベーションを支援することにより新たな魅力を発掘。観光客がゆっくり歩いて滞在できる場所を目指す、としている。
「ユニバーサルデザイン導入の推進」では、街なか整備として具体的にさくら温泉通りが挙げられている。寿命の長い品種への計画的な植え替えや歩道改良の検討に来年度から取り組む構えだ。
計画を進めるにあたっては、来年度以降に(仮称)観光振興計画推進委員会を組織して、進行管理や施策評価を行っていく方針。委員会は観光事業者をはじめ関係団体や有識者で構成され、前年度の事業内容をチェックし、中間となる19年度に計画の見直しを行う。
また、同委員会内には、戦略的に観光地域づくりを推進する組織となるDMO(Destination Management/Marketing Organization)の勉強会や、現場目線で取組みを評価するワーキンググループの設置も計画している。
なお、現在素案の公表とともにパブリックコメントを2月15日まで募集中。観光商工課を窓口に電子メール、FAX、持参などで受け付けている。