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日刊建設タイムズ社
2017/01/18

【千葉】来年度で広域化基本構想/南房総広域水道企業団/南房総給水事業の統合

 南房総広域水道企業団は、夷隅地域と安房地域の末端給水事業の統合に向け、本年度で広域化基本構想の素案を策定し、来年度で基本構想をまとめる予定。その後、18年度で各水道事業体の首長が統合の意思決定を行う。基礎調査及び基本構想素案の策定は日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)が担当している。
 同企業団は水道事業の統合広域化に向けて、昨年度で「南房総地域末端給水事業統合研究会」を立ち上げ、基礎調査を実施。各自治体の所有する施設の状況や料金体系などについてのデータを整理した。本年度は昨年度の基礎調査をもとに、料金設定や料金格差の是正などソフト面を検討し課題を整理。そのうえで基本構想の素案を策定し、来年度で基本構想をまとめる。基本構想には施設の状況や課題、統合によるメリット・デメリットなどを盛り込む予定。
 基本構想を受けて、18年度に同企業団から用水供給を受けている市町等の各首長が統合するかどうかの意思決定を行う。統合する場合には覚書を締結。その後、水道事業統合協議会を設置し、19年度を目標に基本協定を締結する。
 水道事業の統合は、県が九十九里地域と南房総地域の統合を県内のリーディングケースとして位置づけるとともに、用水供給事業体と県営水道の統合について検討を進めている。用水事業体の統合では、第一ステップとして経営統合し、第二ステップで事業統合に向けたプランを想定。
 県は本年度と来年度の2か年で「九十九里・南房総地域の用水供給事業体と県営水道の統合基本計画案」を策定。基本計画案では、現状を分析(評価)し課題を整理。そのうえで施設・設備計画、人員配置計画の中期見通しを検討。財政シミュレーションを行い、統合基本計画を策定し、同計画案に基づいた実現方策(可能性等)を検討する。策定業務を日水コンに委託している。
 一方、九十九里地域の水道事業の統合に向けては、山武郡市広域水道企業団が本年度、同企業団と長生郡市広域市町村圏組合水道部、八匝水道企業団、山武市水道課の4者で構成する「県内水道の統合・広域化の進め方に係る九十九里地域水道事業体会議」を設置。今後の進め方や中長期的及び包括的に検討するための基礎調査業務を進めている。基礎調査はプロポーザルで当選した日水コンが担当。
 なお、南房総地域末端給水事業統合研究会は、統合を計画する夷隅地域のいすみ市・大多喜町・御宿町、安房地域の鴨川市・館山市・南房総市・鋸南町の4市3町と三芳水道企業団で構成。k_times_comをフォローしましょう
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