日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/17
【群馬】(仮称)梅田浄水場、17年度に浄水池築造発注
2016〜20年度の4カ年継続費67億円余を組んだ(仮称)梅田浄水場(梅田町4−259)の建設を進めている桐生市は、17年度に約2200uの浄水池築造工事を発注する計画。浄水場は、20年度末の供用開始を目指している。また、15年度からは附随する約3qの送水管布設に着手しており、17年度は残る約1qの工事を実施し、完了させる。18年度に着手する導水管布設工事は19年度中の完成を目指す。このほか、17年度以降には管理棟建設工事、水管橋敷設工事、排水池・排泥池築造工事の発注が控えており、目が離せない状況。
敷地面積約3万uの同施設は、老朽化が顕著で近年の局地的豪雨時などによる急激な濁度上昇の対応に苦慮している上菱浄水場の代替施設として建設する。浄水処理は急速ろ過方式で、浄水規模は日量1万1500立方mを見込む。
現在、沈澱池、ろ過池築造工事を佐田建設・野村建設工業・坂本建設JV、着水井兼粉末活性炭接触池築造工事を吉田組・三興エンジニアリングJVがそれぞれ進めている。17年度は浄水池の築造を予定しており、構造はRC造で、築造した浄水池にはRC造の屋根を設置し、さらに上屋を屋根の一部に設置していく予定。18年度以降には約620uの排水池・排泥池を築造していくほか、管理棟の建設工事に着手する計画。
管理棟はRC造2階建て、延べ床面積は約2200uを想定している。1階には事務所兼用の管理室、会議室、発電機室、倉庫などを設置し、2階には電気室、水質検査室、書庫など配置していく考え。市は外壁には塗装を施していきたいとしている。
送水管布設工事ではφ600oのダグタイル鋳鉄管を約3q布設する。工事着手した15年度から16年度までに約2qの工事が完了する予定。17年度には残る梅田南小学校の東側から跳滝橋西側までの区間と跳滝橋の東側から上菱浄水場までの区間で約1qの工事を実施し、完成させる方針。
導水管布設工事では、18年度〜19年度までに桐生川ダムから忍山川に架かる中居橋を通り、同浄水場までの約2q区間において、φ600oのダグタイル鋳鉄管を布設する。なお、橋長16mの中居橋の下流側には、φ600oのステンレス製水管橋を設置する。
設計業務は日水コン(東京都)が基本設計から詳細設計までを担当した。