伊藤忠エネクス(東京都港区 岡田賢二代表取締役社長)は、子会社の上越エネルギーサービスが運営する水力発電所の大規模改修に着手する、と発表した。清水建設の設計・施工で、春ごろの着工を予定している。
対象の発電所は、同社の子会社であるエネクス電力傘下で発電事業を展開する上越エネルギーサービスが所有する発電施設のひとつ。建設から88年が経過し、老朽化が進んでいる。設備を刷新することで電力供給の安定化を図るとともに、発電出力を高めるのが狙い。既存出力は8・5MW。完成後の出力は9・0MWとなる。施工場所は上越市中郷区内。20年12月の完工を目指している。投資額に、約80億円を見込む。
改修により、同発電所に再生可能エネルギー固定価格買取制度を適用する方針。発電から販売まで一貫した機能を有する新電力事業者として、再生可能エネルギーを使った発電所の拡大を通じCO2排出量の削減に貢献する、としている。