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建設新聞社
2017/01/13

【東北・福島】7.6億円で日建設計に委託 JAEAの福島県大熊町「分析・研究施設第2棟」の実施設計

 日本原子力研究開発機構(JAEA)は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を推進するために福島県大熊町に建設する「分析・研究施設第2棟」の実施設計業務を7億6000万円で日建設計に委託した。
 この業務は、公募型プロポーザルで委託者選定を進めていたもので、応募2社の技術提案について、昨年11月9日にヒアリングを実施して最優秀提案者を特定、金額交渉を経て12日に契約した。
 分析・研究施設第2棟は、福島第一原発事故により発生した、燃料デブリなど高線量水処理2次廃棄物および高線量ガレキ類などを安全かつ確実に管理し、処理・処分していくために必要な分析・研究を行うための施設。今回の業務では、この施設の建築実施設計を作成するとともに屋外ユーティリティなどの実施設計も行う。
 計画によると、福島県大熊町夫沢北原5ほか地内に、RC造地下1階地上3階建て、延べ約9000平方b(建築面積約2600平方b)の分析・研究施設第2棟およびS造地上2階建て(高架式渡廊下)、延べ約400平方bの連絡通路を建設するほか、併せて構内道路、駐車場、屋外ユーティリティなども整備する。
 設計の履行期限は2018年8月20日までとなっており、同年8月ごろの着工を目指す。
 また、同じ場所に建設する「分析・研究施設第1棟」は、昨年12月14日にWTO対象の施工体制確認型総合評価落札方式(技術提案評価型)による一般競争入札を実施していて、今月17日に事後審査を行って落札者を決定する予定だ。
 なお、先行発注した「施設管理棟」は安藤ハザマで着工しており、「施設管理棟」および「分析・研究施設第1棟」の実施設計についても日建設計が担当した。

 提供:建設新聞社