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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/01/12

【山梨】リニア第4南巨摩トンネル西工区着工へ

 JR東海は、リニア中央新幹線の第四南巨摩トンネル新設工事西工区(早川町新倉)の概要を、このほどまとめた環境保全措置で示した。工事では、本坑約2・6q、非常口トンネル約1・8q、保守基地連絡坑などを建設する。今月から工事ヤード整備など準備工に着手し、2017年度の第3四半期からトンネル掘削に着工する。工期は26年度までの約10年間。施工は西松建設・青木あすなろ建設・岩田地先建設JV。
 工事場所は、早川町新倉の栃の木橋下流。リニア第四南巨摩トンネル約8・6qのうちの西工区2・6qで、土被り500m以上で最大断面積が300u以上の区間を含む、主に巨摩層群の地層におけるトンネル工事を実施する。工事概要は、本坑約2・6q、非常口トンネル約1・8q、保守基地連絡坑など。
 工事時間は、準備工・設備工が午前8時から午後5時まで、トンネル掘削が午前7時から翌朝午前7時まで(作業員の交代時間などを含む)。資機材や土砂の運搬は午前7時30分から午後5時まで。
 施工手順は、まず早川東非常口の前面を通る県道南アルプス公園線(旧道)を早川側へ切り回し、その跡地へ本坑および非常口トンネルなどを掘削するための工事ヤードを造成する。造成後に本坑および非常口トンネルなどを掘削する。
 発生土置き場(候補地含む)は、塩島地区、塩島南地区(仮置き場)、雨畑地区(同)を活用する。県事業の早川芦安連絡道路の造成にも活用する計画。
 環境保全措置は、工事の内容や周辺の住居などを考慮して、大気環境や水環境などについて計画し、実施する。
 本県のリニア建設工事はそのほか、早川町新倉地内で南アルプストンネル新設(山梨工区)の工事が行われている。施工は大成建設・佐藤工業・銭高組JV。工期は25年10月31日まで。工事概要は本線トンネル7・7q、その他(先進坑、斜坑など)。