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日刊建設工業新聞
2017/01/12

【鳥取】JR西日本 マサバの陸上養殖施設整備へ

 JR西日本(大阪府・来島達夫社長)が、岩美町大谷の網代漁港内にマサバの陸上養殖事業を実施することになり、それを支援する県・岩美町との調印式が10日、鳥取市東町の知事公邸で行われた。
 JR西日本は、新たな産業を振興し雇用を創出することで地域活性化に貢献する「地域共生企業」を目指しており、今回の事業はその取り組みの一環となるもの。完全養殖の稚魚を、地下海水を使って陸上養殖することで、寄生虫が付きにくく新鮮なまま生で食べられる高付加価値マサバ「お嬢サバ」として養殖・卸売りする事業を開始する。
 調印式には署名者としてJR西日本米子支社の松岡俊宏支社長、平井伸治知事、榎本武利町長、立会者としてJR西日本本社創造本部の石川裕章主席らが出席。署名を交わした。
 計画では約6000万円を投資し、網代漁港内の約1700平方bに陸上養殖施設を建設。出荷用水槽40d(10d×4基)、飼育用水槽450d、(50d×9基)、護岸側の地下海水取水設備7カ所、道路側の柵を設置する。今月着工し、6月に養殖を開始、来年春ごろに初出荷を予定。6万匹の出荷を目標にしている。
 松岡支社長は「この事業を成功させることで、地域の活性化に少しでもお役に立ちたい」と話した。榎本町長は「とても夢の膨らむ事業。トワイライトエクスプレス瑞風のおもてなしをする東浜駅のレストラン『アルマーレ』でも『お嬢サバ』を提供できたら」と語った。