我孫子市は11日、(仮称)湖北台地区公共施設整備方針策定のための基本調査に係るプロポーザル選定結果を公表した。特定されたのはカトウ建築事務所(千葉市中央区栄町36−10)。公共施設等総合管理計画や、同地区で進んでいる都市計画道路の整備、地元説明等の状況を踏まえて湖北台地区公共施設整備方針を策定するため、先行して中里地区に整備する消防湖北分署及び訓練施設等の基本調査を行う。委託期間は2017年7月31日まで。
基本調査では、中里地区に移転する消防湖北分署及び訓練施設等の整備検討を行う。施設整備計画、概算事業費、事業スケジュール等を明らかにするとともに、必要に応じて住民等に対する説明会へも出席し、意見を計画に反映させる。
施設整備計画の検討では、施設及び必要な施設用地面積、建築条件を検討し、施設整備の基本計画図(施設配置図、立面図等)及び面積表を作成。その際、施設配置図については、近隣の地形や住民への影響を踏まえてメリット、デメリットを検討し、最低3パターンを提示する。
また、概算事業費については、市が直接方式(従来型)で整備した場合の概算事業費を検討する。
昨年度までは、若草幼稚園北側の中里地区を候補地として、まず東消防署湖北分署(訓練施設含む)、湖北台保育園、わくわく広場を整備。その後、現在の湖北分署等の敷地に湖北地区図書館、行政サービスセンター、社会福祉協議会事務室、市民センター会議室等を整備する予定だった。
しかし、都市計画道路3・4・9号下ケ戸・中里線及び、同路線と交差する3・4・10号青山・日秀線の整備により、若草幼稚園が道路用地にかかり、北側の中里地区も含め移転を希望しているため、現若草幼稚園の土地も含めて、まず中里地区に湖北分署を整備するための検討を行う。
現在の市の考え方は、中里地区の用地(約7000u)に緊急性の高い湖北分署(訓練施設を含む)を先行して整備し、その後、湖北分署跡地を含む敷地等で湖北台保育園、わくわく広場の整備を検討。さらに将来的に、湖北分署跡地を含む敷地等で行政サービスセンター、社会福祉協議会事務室、市民センター会議室、湖北地区図書館の整備を検討するというもの。
今回のプロポーザルでは、予定価格を700万円以内(消費税を含む)として提案を求めた。