日本工業経済新聞社(茨城)
2017/01/11
【茨城】水戸市が実施計画を公表
水戸市は、第6次総合計画における3カ年実施計画(2017〜19年度)を策定した。「魁のまち水戸」の実現に向け、49の新規事業を含む614事業を主要政策として進めていく。一般財源見込みは3カ年総額1999億万1200円、普通建設事業費は3カ年総額1362億7360万円。主な事業としては、市役所新庁舎をはじめとする4大プロジェクトを引き続き推進する。新規事業では、新たな斎場や生活環境向上施設、保健所の整備、民間事業者が進める水戸駅前三の丸地区第一種市街地再開発事業などを進めていく。
普通建設事業費の内訳は、17年度が443億5300万円、18年度が463億6970万円、19年度が455億5090万円。前回計画と比べ9・5%上昇し、総額117億7870万円の増額となった。
引き続き魁のまちづくり重点プロジェクトの@未来への投資プロジェクトA災害に強いプロジェクトB観光集客力アッププロジェクトCまちなかにぎわい・活力創造プロジェクト―を推進し、おおむね5年以内に一定の成果を上げることを目指す。
主要事業としては、市役所新庁舎に148億9800万円、新市民会館に96億3870万円、新ごみ処理施設関連に299億1800万円、東町運動公園新体育館に77億4350万円。新市民会館についてはまだ設計中で施工者は決まっていない。
道路関係では、都市計画道路(街路)の整備に24億2300万円を配分。10路線11工区を対象とし、筑地・五平線Bおよび東前大場線は17年度の完成を目指していく。新設改良は継続26本(L4990m)を推進する。事業費は20億6660万円。道路、橋梁の維持管理は総額13億7400万円を盛り込んだ。
弘道館・水戸城跡周辺地区における歴史まちづくりには18億5620万円を設定。歴史的建造物の大手門や二の丸角櫓、土塀、歴史・観光ロードの整備を進める。また、近隣の弘道館東側用地では、お休み処などの整備に向けて17年度に実施設計、18年度に工事を実施する。事業費は3億3600万円。
スポーツ施設関係では、市民球場の再整備に12億7300万円、青柳公園市民体育館への空調設備設置に2億9000万円、青柳公園の駐車場整備に1億7000万円を投入する。
学校施設を見ると、小学校施設の長寿命化型大規模改造に17億6300万円を配分。空調設備の設置については、2期17校分として9億9200万円を設定。中学校施設の長寿命化型大規模改造には3億3400万円。空調設備の設置は15校に12億400万円をつけた。見川小の改築には屋内運動場分を含め10億2400万円を盛り込み、19年度から工事に着手する予定。
治水・雨水対策の推進には総額52億3700万円。このうち都市下水路・排水路等の整備に33億5000万円、公共下水道(雨水)の整備に17億4000万円。
水道水の安定供給には93億9300万円を設定。配水管網の整備・更新に28億1100万円、浄水施設の耐震化などに25億8300万円を盛り込み、各事業を推進していく。
新たな斎場の整備では、17年度から基本計画に着手。環境影響評価や都市計画決定を経て、19年度に基本設計をまとめる見通し。
生活環境向上施設は、17年度の基本設計に3100万円を設定。その後、年次的に実施設計、建設工事と進めていく。
保健所の整備は総額21億円とし、17年度から基本・実施設計に着手する。建設は18・19年度の2カ年を想定。犬・猫収容施設の整備も行う。
水戸駅前三の丸地区第一種市街地再開発事業は、準備組合がマンション棟やホテル棟などの施設建築を計画。基本設計は葛v米設計(東京都江東区)と潟pル綜合設計(水戸市)のJV。総額35億8500万円を盛り込んだ。