日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/11
【群馬】県前橋土木が県道前橋玉村バイパスで来年度から工事
県前橋土木事務所は、朝倉町などを南北に走る県道前橋玉村バイパスのL2830mで計画している拡幅および新設事業で、2017年度の着工を目指す。工事区間は、近く埋蔵文化財調査に移る日本赤十字病院の移転箇所付近となる見通しで、調査が順調に進めば下期にも拡幅工を発注したい考え。同事業は、W25m(両側歩道3m)で整備を計画しており、北側L2000mを拡幅、南側L830mは新設と位置付けている。
同事業は、都市計画道路江田天川大島線を起点に南へ伸び、移転工事が進む日赤病院や朝倉工業団地などの脇を通り、県道高崎駒形線に接続するまでの区間が対象となっている。拡幅区間の現状は、前橋市道となっており、県道前橋玉村線として事業認定を進めている。
事業区間中では現道の西側で1m×1m、東側で0・5m×0・5mの水路が併走している。また、サンヨー食品周辺部のみ、西側に1m×1mの水路と0・6m×0・6mの水路が並んでおり、水路の移設も併せて実施する。このほか、橋梁などの構造物は新設しない。設計は15年度に北側のL1・4qを都市開発設計(前橋市)が、南側のL1・4qを三陽技術コンサルタンツ(前橋市)がそれぞれまとめた。
現在、北側から上朝倉地区、下朝倉地区、下佐鳥地区に分けて用地買収などを進めている。このうち、北側の上朝倉と下朝倉地区では拡幅整備、上佐鳥地区は新設を中心に整備する。16年度については、拡幅を行う上朝倉地区と下朝倉地区で用地買収を進めている。
新設がメーンとなる下佐鳥地区では、都市計画審議会により新設区間の線形が一部現道と重なるように変更されたことから、これからバイパスへの取り付け道路の計画策定や、地元への説明会を行うところ。
17年度は、まとまった区間で用地買収が完了し、埋蔵文化財調査が終了したところからの着工を計画。日赤病院の建設予定地付近で、先行して用地買収が行われており、埋蔵文化財調査に移る段階となっていることから、下期にも同病院近くでの工事発注が見込まれている。
同バイパスは、前橋市から玉村町をつなぐ幹線道路で、北関東自動車道前橋南インターチェンジのアクセス道路となる。また、新しい日赤病院の広域救急救命機能の強化、朝倉工業団地などの既存沿道施設の集出荷機能の強化などを目的に整備が計画された。